シックハウス症候群は、家屋など建物の建設や家具製造の際に利用される接着剤や塗料などに含まれる有機溶剤、
木材を昆虫やシロアリといった生物からの食害から守る防腐剤、またはそれに類する以下のような揮発性有機化合物に
影響されているものと考えられています。
リフォーム時には、どのようなことに気をつけ、どのような対策をすればいいのか、下記に具体的にまとめてみました。
化学物質の発生量が少ない材料を選ぶことによってシックハウス対策になります。
リフォームする際の壁紙や塗料、木材に細心の注意を払いましょう。
壁紙に、自然素材を利用したものにし、
接着剤にホルムアルデヒド等、シックハウス症候群の原因といわれているものを使用しない。
自然素材を基にした塗料を使用する。
リフォーム後、家の中をうまく換気できるような設計になっていることが重要。
また、ホルムアルデヒドを発散する建材を使用しない場合でも、家具からの発散があるため、
原則として全ての建築物に機械換気設備が義務付けられています。
窓や換気扇などの「位置」を考えたリフォームをすることでシックハウス対策ができます。
同様に、キッチンや洗面所、トイレなどにも細心の注意を払いましょう。
内装仕上げに使用するホルムアルデヒドを発散する建材には面積制限をします。
結露を防止することで、カビ、ダニ対策になります。冷たくなりにくい断熱効果のある窓にすることで、結露は発生しにくくなります。
ペアガラスや樹脂形材を採用した断熱性能が高い複合構造のサッシなどを検討するとよいでしょう。
天井裏、床下、壁内、収納スペースなどから居室へのホルムアルデヒドの流入を防ぐ為、次のいずれかの措置が必要になります。
1.建材による措置
天井裏などに第1種、第2種のホルムアルデヒド発散建築材料を使用しない。
2.気密層、通気止めによる措置
気密層又は通気止めを設けて天井裏などと居室とを区画する。
3.換気設備による措置
換気設備を居室に加えて天井裏なども換気出来るものとする。
リフォームで万全に対策を行っても、家具、防虫剤、化粧品、タバコ、ストーブなど、身の回りの生活にもシックハウスになる要素は隠れています。
リフォーム時はもちろんのこと、日々の生活での住まい方や換気などに充分気をつけるようにすることが大切です。